猫を飼っている飼い主さんなら、猫の爪とぎの悩みはつきものですよね。
爪とぎを家具やカーペットにしてしまう、爪とぎをしない、爪とぎを嫌がるなど、さまざまな悩みがあるのではないでしょうか。
実は、猫の爪とぎは、ストレス解消にも効果的であることがわかっています。

今回は、猫の爪とぎがストレス解消に効果的である理由と、猫の爪とぎのメリット・デメリット、爪とぎの種類などをわかりやすく解説していきます。
なぜ猫は爪を研ぐの?
1.爪のケア
猫の爪は、常に伸び続けています。爪とぎをすることで、伸びすぎた爪を削り落とし、適切な長さに保つことができます。
2.マーキング
猫の足の裏には、臭腺があります。爪とぎをすることで、臭腺から自分のニオイをつけて、縄張りを主張しています。
3.ストレス解消
猫は、爪とぎをすることで、ストレスを発散しています。新しい場所に引っ越したり、飼い主さんが留守にしたりすると、ストレスを感じて爪とぎをすることがあります。
4.ストレッチ
爪とぎは、猫のストレッチの一種です。爪とぎをすることで、筋肉をほぐし、体を伸ばしています。
猫が爪とぎをするのは、自然な習性です。しかし、家具やカーペットを傷つけないように、猫が爪とぎをする場所を用意してあげましょう。また、猫がストレスを感じていないか、様子を見ることも大切です。

猫は生後5週齢頃から爪とぎを始めます。猫を迎える際は猫のサイズに合ったものを用意しておくといいでしょう。
猫の爪とぎがストレス解消に効果的である理由
猫の爪とぎがストレス解消に効果的である理由
- 爪とぎは猫にとって本能的な行為である
- 爪とぎは猫の気分を落ち着かせる
- 爪を研ぐことで、爪の形を整え、爪の付着した垢や汚れを取り除くことができる
- 爪とぎは猫にとってストレスを発散する場所である
- 猫は、野生では、木や岩などに爪を立てて、獲物を捕まえたり、敵から身を守ったりしていました。そのため、爪とぎは、猫にとって本能的な行為であり、ストレスを解消する効果があるといわれています。
- 爪とぎをすると、猫は、心地よい感覚と音を楽しむことができます。そのため、爪とぎをすることで、猫はリラックスすることができるようです。
猫の爪とぎの種類は何がある?
猫の爪とぎには、以下の種類があります。
- 床置きタイプ
床置きタイプの爪とぎは、設置が簡単で、場所を選ばずに設置することができます。また、猫が好きな場所に置くことができるため、猫が使いやすいです。
- 壁掛けタイプ
壁掛けタイプの爪とぎは、壁に固定されているため、安定感があります。また、床置きタイプの爪とぎに比べて、場所を取らないというメリットもあります。さらに、猫の好きな高さに設置できるため、猫が使いやすいです。
- 麻ひも製
麻ひもは、猫が爪を研ぐことで、削れていきます。また、麻ひもは、耐久性があるため、長く使うことができます。猫の爪によって削られても、すぐに交換する必要はありません。
- キャットタワー一体型
キャットタワー一体型は、爪とぎだけでなく、登ったり隠れたりする場所としても使えるので、飽きずに使うことができます。

猫の性格や好みに合わせて、適した爪とぎを選ぶことが大切です。
猫の爪とぎがあれば爪切りは必要ない?

猫の爪とぎがあっても爪切りは必要です。
爪とぎは、伸びすぎた爪を削り落とす効果がありますが、爪の先端の鋭い部分は残ります。そのため、爪切りをして、爪の先端を丸く整える必要があります。
また、爪とぎをしても、爪が伸びすぎて、家具やカーペットを傷つけてしまうことがあります。そのような場合は、爪切りをして、爪の長さを調整する必要があります。
爪は切るより削る?爪切り不要の爪とぎもある?
爪切りが苦手な猫の場合、ヤスリタイプの爪とぎもあります。ヤスリタイプの爪とぎは、爪切りのように爪を切るのではなく、爪の表面を削って、先端を丸く整えるので、爪切りが苦手な猫でも安心して使うことができます。
ヤスリタイプの爪とぎのメリット
- 爪切りが苦手な猫でも安心して使える
- 爪の先端を丸く整えるので、壁や家具を傷つけにくい
- 爪切りの頻度を減らすことができる
デメリットは?
- 爪が削れる効果が出るには、使い始めて2~3週間程度を要する
- 爪全体が均一に削れない場合もある
- 若くて大きな猫ちゃんの場合、爪とぎの力が強過ぎて、爪が削れる効果が出る前にヤスリが破断してしまうことがある
- 警戒して使ってくれない猫もいる
爪とぎを嫌がる猫の場合は、無理に爪とぎをさせるのではなく、猫が興味を持ってくれるような場所に置いたり、おやつやおもちゃで誘導したりして、爪とぎを身につけさせるようにしましょう。

猫が爪とぎをしたら、おやつを与えたり褒めてあげましょう。そうすることで、猫は爪とぎを良いことだと認識し、爪とぎをするようになりやすくなります。
完全に爪切りいらずとはいかないかもしれませんが、爪切りの時に暴れたり、かみついたりなかなか切らせてくれない猫ちゃんなど、切る回数を減らすことができれば、飼い主さんの負担も軽減できるかもしれません。
猫の爪とぎを選ぶ注意点
- 猫の好みや性格に合ったものを選ぶ
猫は、段ボールや麻、紙など、さまざまな素材を好みます。また、猫によっては、立体型や柱状など、形状にも好みがあります。猫の好みや性格に合ったものを選ぶことが大切です。
- 猫が使いやすい大きさを選ぶ
猫の体の大きさに合わせて、大きさを選びましょう。小さすぎると、猫が使いにくく、爪とぎを嫌がってしまう可能性があります。
- 猫が爪とぎしやすい場所に置く
猫が爪とぎをしたくなるような場所に置きましょう。また、猫が興味を持ってくれるようなおもちゃやおやつを一緒に置くと、爪とぎを身につけさせるのに効果的です。
猫の爪とぎはどこに置いたらいい?
猫の爪とぎは、猫が爪とぎをしたくなるような場所に複数置きましょう。猫は、自分の縄張りを示すために、家具や壁などに爪とぎをする習性があります。
そのため、猫がよくいる場所や、猫が自分のテリトリーだと認識している場所に置くと、爪とぎをしやすくなります。
猫の寝床や食事の近くに置く
猫は、寝起きや食事の後に爪とぎをすることが多いため、寝床や食事の近くに爪とぎを置くと、爪とぎをする習慣をつけやすくなります。
猫の好きな場所
猫は、日向ぼっこをする場所や、窓から景色を眺める場所など、好きな場所に爪とぎをすることも多いで、猫がよくいる場所に爪とぎを置く。
猫が爪とぎをしている場所
猫がすでに爪とぎをしている場所に別の爪とぎを置く。もしくは爪とぎをされたくないソファなどの近くに置く。
廊下などの通り道
複数の部屋を行き来する場合は、通り道など猫の同線上に置く。
玄関に置く
玄関は知らないニオイが入ってくる外部との境界線です。猫がなわばりを主張する場所に置く。

新品の爪とぎを使ってくれない場合は、猫のにおいがついたもの(タオルなど)を爪とぎにこするつけておくとよいでしょう。
さいごに
私の失敗談なのですが、平置き型の爪とぎを廊下に置いておいたら、私がうっかりつまずいて転んで、足の親指を骨折してしまったことがありました。

猫にとっても爪とぎは大切なものですが、人間も安全第一です。猫の爪とぎは、人が通る時に邪魔にならない場所に置く事をおすすめします。
猫のつめとぎは、猫にとって大切な習性です。猫が爪とぎをしやすい環境を整えてあげることで、猫のストレスを軽減し、健康的な生活を送れるようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
